大人女史のためのオーダーメイドの旅をコーディネート

これまでの女史旅

女史旅+家族旅行 in 韓国 ~板門店編

[2018年08月18日]

2018年8月3日(金)~6日(月)

さて、今日は板門店ツアーの日。

板門店に行くツアーは
韓国内でも限られた4社だけが扱っているのですが、
このご時世、予約するのに苦労しました。

 

申込みを決めた5月頃は
北朝鮮、韓国の両首脳会談が終わった後。

政治的にとてもややこしい時期だったので
申込自体を受け付けていませんでした。

エントリーをとりあえずして、待つこと2か月。
7月頃にやっとOKの回答をもらうことができました。

板門店に行くツアーはいろいろありますが
今回、私が申し込んだツアーは北朝鮮が密かに作った
第3トンネルにも行ける、7:30~16:30のがっつり一日ツアーです。


服装規定がとても厳しく
襟付きで袖ありじゃないとダメとか、
ロゴ入り服はダメなど・・なかなかややこしい。

 

襟付き袖あり・・となると
ポロシャツかブラウスしか思いつかず。
そんなん、もってないし・・。

とりあえず、メールで問い合わせしたものの
「昨今、服装規定はとても厳しいので
守ってくださいね。」

という回答。

 

仕方ないので、もしもの時のために妹にポロシャツを頼んで
韓国についてから、もう一度、直接
現地旅行社に電話してみました。

そしたら、「ワンピース・・全然OK。
襟付き、袖あり・・何のこと?
スカート・・膝より長ければいいよ。」

と、拍子抜けするほどゆるかった。

 

バスでガイドさんに聞いたら
当日、バスに乗込んでくる
その日の軍人の方の判断で決まるそう。

最悪、✖の場合は
ツアー会社の用意した服に着替えてもらう。
という事らしいです。

 

まー、服買わなくてよかった。

 

さてさて、当日は朝が早いので
前日コンビニで購入しておいた朝食を各自ホテルで。


キンパ・・韓国のり巻き
見た目通り、辛いらしい。


7:30にプレジデントホテルに集合しバスにて出発です。

行程は午前中、第3トンネル見学
昼食をはさんで、午後、板門店に行きます。

途中、臨津閣(イムジンガク)公園や
北朝鮮との国境駅、都羅山(トラサン)駅などにも訪れる
もりだくさんのツアーになっています。


午前中のメイン第3トンネル。

第3トンネルは脱北者の証言により発覚したそうです。

ソウルからわずか52KMしか離れていない距離。

ダイナマイトを使用して発掘されているのにわからなかったのは
同じタイミングで、北朝鮮で爆発音をさせていたため
という説明を受けました。

 


第3というからには、見つかっているトンネルは第4まであります。

第3トンネルがソウルより一番近く、
見学できるように整備されているトンネルとなります。

中は撮影不可なので、入口のみの写真です。

荷物をロッカーにいれて
ヘルメットを被り・・暑い~
写真のようなトロッコ型シャトルエレベーター
に乗り5分ほど下っていきます。

トンネルに入った瞬間、とても寒いので
一枚上着があるといいかも。

汗をかいていたので、風邪をひかないか不安になりました。

到着するとシャトルエレベーターには乗らずに
歩いて来た人と合流します。
(トンネルの入り口は、別にあります。)

韓国在住のメイは
小学校の遠足でこのトンネル(歩くコース)に来たらしい。


そこからは1本道なので、トンネル内を列になって進んでいきます。

歩いていると寒さは感じなくなります。

軍事境界線付近でトンネルは封鎖されているので
そこで折り返し帰る・・というわけです。

トンネル内は涼しいので、つらくはないのですが
とてもせまく、天井が低いので
あちこちで、ヘルメットを天井にぶつける音を聞きながら
足元を注意しながら進む・・というかんじです。

帰りも、もちろんシャトルエレベーターに乗って。

歩いてのコースだと帰りは上りだし大変だと思います。

 日本から予約できるツアーは
多分歩くコースはないんじゃないかな?

ただただ、トンネル入って歩いて帰る
というコースなので、申し込む前は
これってどうなの?楽しい?
と不安がありましたが、歩きながら
北朝鮮が侵略するためにこんなのを掘ったんだ~。
掘削も大変だっただろうけど
これを発見した時の驚きもすごかったのだろうな~
という事を考えたり
訪れなくては出てこない感情をかみしめました。

 

その後、ツアーについていたプルコギの昼食です。

たっぷり運動した後で腹ペコ。

・・板門店行く人はアルコールダメなので
(半日で帰るコースの人もいる)
ごはんがススム、ススム。

周りの大きな体の西洋人がごはんを残す中
おかわりして、店員さんに驚かれるハプニングもありました。
しかも、「もう、代金はいいよ。」とタダでいただく。

 

そして、そしていよいよ板門店へ。

途中、軍人がバスに乗込んで
パスポートや服装などをチェックします。

私達の時間帯はアメリカ人兵士でした。

・・・問題なくパス。

 

軍事エリアにはいってビデオをみて、
再びバスに乗り、
いよいよ軍事境界線へ。

 

あ~どきどきする。

カメラと現金のみをポケットにいれて。
基本、手には何ももってはいけない。

TVで両首脳が手をつないで超えた景色が目の前に。

向いの建物は北朝鮮。

 

不思議な気持ち。

遠いよその怖い国、と思っていた北朝鮮がそこにある。

 

しばらく、写真撮影をした後
前の組が青色の韓国所有の軍事停戦委員会本会議場からでてきたので
いよいよ、私達が入る番。

 

丁度マイクのケーブルが境界線。

 

中から境界線を映す。

私は北朝鮮側にいるのだな~と思いながら。

 

本当に、あっという間の時間でしたが
ソウルから1時間余りの場所にあり
日本からもそう遠くない場所にある北朝鮮
をかんじました。

 

一日を通して、ガイドさんの話と現実を見て、
20代の幼さが残る兵士が国を守っているのを見て、
兵役が人生に常に大きな影となり生活されている事を聞いて、
これが、現実なんだなと実感しました。

 

道路もいざという時に戦車が通れないように
障害物がもうけられてあります。

 

帰りのバスの中で、
2人の女性ガイド(20~30代)が
バスで並んで座って、仕事が終わった感、満載の
弾丸女子トークをしながら
何かの部品を組み立てる内職をし出すのを見た時は
やっぱり、どこの国も女性はたくましい~と感じました。

 

帰りはロッテデパートの上のイタリアン。

辛いのが苦手な私はホッとする所。

安定のおいしさで、しかもそんなに高くない。

そして、ワインを頼むと
店員さんが、いつものあたふたと、びびりながら
ワインを開ける光景をみるのもなごみます。

そして、彼らも、みな兵役があるのだな~と
考えるのでした。

 



なんだか緊張と疲れが一気にきた一日。
マッサージに行く元気もなく
大浴場の後、
友が1時間マッサージをしてくれました。

ありがたい~

 

あ、昨日のお持ち帰りマッコリ
ソウル散策組と合流して軽く宴会しましたが、
値段高い方はまろやかにおいしくなっていましたが、
安い方は・・残念な味に変化。

 

マッコリ研究も順調。

一覧に戻る